かかりつけのお医者さんを決めている方は多いかと思いますが、かかりつけの歯医者さんを決めている方は、そう多くはないのでは無いでしょうか?しかし、歯の痛みは急に起こることが多く、怪我のように応急処置も簡単にはできません。
せいぜい、痛み止めを飲んで耐え忍ぶ程度の応急処置をすることがほとんどでしょう。
また、歯の痛みは我慢できないほどになってしまったり、痛みによりイライラしてしまうこともあります。
頭痛が酷いと思っていたら歯の痛みが原因だったということもあり、たかが歯の痛みだと思っていると、他の部分で症状があらわれる場合もあるのです。
こういった場合に、心強いのはかかりつけの歯医者を決めておくことです。
普段、歯の異常を感じたら通う歯医者を決めておくことで、治療も通院もスムーズになります。

しかし、時には休日に歯が痛むこともあるでしょう。
休日は、ほとんどの歯医者が休診のため、かかりつけの歯医者に診察してもらうことはできません。
そのため、休日に歯の痛みを感じた時には平日まで我慢しなければならないつらい状況になります。
我慢できないほどの痛みでつらい場合や歯が折れたなど急ぎで歯医者に診てもらう必要がある場合には、地域の歯科医師会で休日診療しているので、そこまで行き診てもらうこともできます。
この休日診療は、場所が決まっているため、その後の治療は近くの歯医者に通います。

定期受診のイメージ こういった事態を防ぐため、かかりつけの歯医者で定期的な検診を行いましょう。
かかりつけの歯医者を決めると、歯の状態を確認する作業や口腔内を調べるためのレントゲン撮影など1回で済みます。
その分、治療に取り掛かる時間も短縮できるので、待ち時間の長さでイライラしたりすることも少なくなります。
また、定期健診を行うことで、う歯(むし歯)など初期で発見し治療することができるので、急ぎで歯医者にかかる機会もぐっと少なくなり、結果的に治療費や通院時間の節約ができるのです。

それだけでなく、歯医者で定期健診を行うことで歯に対する意識が高まり、それだけでもう歯予防になります。
また、う歯予防だけでなく、歯医者では歯肉の状態も確認してくれます。
現在、う歯の患者数は減少傾向にありますが、歯肉炎は増加していると言われています。
歯肉炎は、放っておくと炎症が広がり歯が抜け落ちてしまうこともあり、う歯以上に怖い病気です。
う歯は痛みにより気が付きますが、歯肉炎はなかなか気が付くことが困難です。
歯医者で定期健診を受けると、こういったことも確認し、予防するための指導や対策もしてくれるので、是非定期健診を受けましょう。
歯医者での定期健診は、1年に1回をお勧めします。

口腔がんを歯科医院で見つけられる

定期検診する医者 かかりつけの歯医者で定期健診を行うことには、もう一つメリットがあります。
それは口腔内の病気を発見してもらう可能性もあるということです。
普段の歯磨きで、歯の状態は確認することはあっても、口腔内をまじまじと見ることは少ないでしょう。
歯医者で定期検診してもらうことで、口腔がんなどを発見するケースもあるのです。

口腔がんは、口の中にできるがんの総称です。
舌にできる舌がんや歯肉にできる歯肉がんなどあります。
初期症状はほとんどなく粘膜の下にしこりが出来る程度です。
目に見える変化として、がんの表面が白くなることもありますが、これも大きな変化では無いため見過ごされてしまうことがほとんどです。
舌がんにいたっては、舌の奥の方にできると自分では見つけにくいということもあります。

がんが進行した状態になってくると、次第に固くなってきたり盛り上がってきたりします。
しかし、これも口腔内の炎症と勘違いしてしまうケースがあり、がんの発見が遅れることもあるのです。
がんの発見が遅れてしまうと、骨などに転移してしまう可能性があり治療も困難になってきます。
こういったことを防ぐためにも、歯医者で定期的に診察してもらうことが重要です。
口腔がんは、直接触ったり見たりすることができるがんです。
そのため定期的な診察でなくても、なかなか治らない口腔内の炎症がある、食べ物が飲み込みにくくなった、しびれがある、粘膜が赤かったり白かったりする箇所があるなどの変化があった場合には歯医者を受診して、がんでないか診察してもらうようにしてください。

もし、かかりつけの歯科医院によって口腔がんが疑われた場合には、必要に応じて口腔外科など紹介してもらうこともできるのです。
がんは、早期発見により治療や予後も変わってくるので、口腔がんの兆候が見られた場合には、早めに受診するようにしましょう。

とにかく、歯を大事にしよう

歯のレントゲン写真を見る医者 歯は、食べ物をかみ砕く機能だけでなく、人前では歯の見た目で印象を左右することもある重要な器官です。
歯が汚れていたり抜け落ちていると、見た目が悪いだけでなく信用度が下がったりしてしまいます。
人前に出ることの多いアイドルや俳優が、歯を重要視しているのはそういった印象対策もあるのです。
また、老年になってからも自身の歯がある人の方が、長生きするというデータもあります。
そのため、8020運動といって政府や歯医者では、80歳まで20本以上の歯を残すという活動に力を入れています。
これだけ重要な歯ですが、歯は一度抜けてしまうと二度と生えてくることはありません。
かかりつけの歯医者に定期的に診察してもらうことで、今ある歯を守っていきましょう。